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再び、指鉛筆
このサイトを始めたのは、2004年春のことでした。
当時私は会社員で、立上げから作ってきた部署にメンバーも増えて、土日も夜もないような怒涛の状態から少し脱出できた頃。離婚をして1年近くが経ち、いろんなことが落ち着いて、ふと我に返ったら、大好きだった文章をかかなくなっている自分に気付いた、そんな頃でした。
当時の思いは“ノート”の「指鉛筆」に書いています。
その後、確か2年くらいの間は毎日日記を更新し、たまには“スケッチ”や“ノート”に載せる文章もかいたりしました。もともと文章をかくのは好きだったので、そのことがちっとも苦痛ではなく、義務感も持っていなかったと思います。ただ、、だんだんと毎日の日記をかく時間を見つけるのが難しくなり、「毎日更新」のたがを外したのがきっかけで、このサイトの優先順位が自分の中で下がっていき、新しい文章をかくのはもとより、いつしか日記すら殆ど更新しなくなってしまいました。
今、私には「ものがたり」を創れる能力がありません。もうだいぶ前から、私は文章がかけなくなってしまっているのです。
その代わりと言っては何ですが、経済活動を営む社会人としては、少しずつ進化し続けてきたと思います。そんなこと絶対出来ないと思い込んでいた数々の苦手なこと(例えば数字関係とか例えば人前で話すこととか)にも向き合えるようになってきました。
不器用な私は、社会人としての苦手を克服して進化し続けること、それから日々の生活を送ることに必死(持って生まれた業なのか、プライベートもちっとも穏やかではありません・・)で、それだけしか出来なくて、結果、もともと持っていたはずの感性が鈍ってしまった、そんな気がするのです。
もう会社員ではない私には、これまで以上にもっとしんどい日々が待っているかもしれない。けれど、これからの自分を創っていくのは他ならぬ私でしかなく、その私は「稼ぎはするけど感性は鈍ってしまった自分」なんて嫌なのです。
きちんと仕事をして稼ぎ、日々の小さな感動はきちんと伝えられるような術も持ちたい。
そういうまっとうな、当たり前の人になっていきたい。
再びの指鉛筆は、私のリハビリです。
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