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NOTE 〜かきとめておきたいこと〜

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決断2(09夏〜秋)
決断1(09冬〜春)
2005年新春エッセイ「鶏」
塩麹の効能(レシピ付)
2004年の「はじめて」
ダイアリーはストレッチ…
がんばるという言葉
ひとつき経って
河原の秘密基地
ガムテープおじさん
指鉛筆
connectについて
高校時代の文集について
2004年みどりのテーマ

『 決断2(09夏〜秋)』

 3ヶ月以上振りに本社へ出社した私はそれなりに緊張していた。なんせ、私が現場にいる間に会社の経営破綻が明らかになり、再生へと動き始めたばかりなのだ。みんなも悲壮感を持って緊迫して仕事をしているだろう、そこに入っていけるかな、と。ところが、本社は拍子抜けするくらい前と変わらなかった。スピード感を持って事に当たらなければならないと思うのに、以前と同じ段取り、同じルール、同じ会議帯で仕事は普通に進んでいた。焦っても仕方ないと思う一方、仕事(もちろん、信用がた落ちしているわけだから量は減っている訳だ)に対して明らかに人が多すぎると感じざるを得なかった。仕事のための仕事をさも当然のようにしている人、自らの仕事をあくまで離さず不必要な場面にも介入し自分の立ち位置を死守しようとする人・・。私は失望した。RのDNAの人間なら、同じことをするのではなく状況を良いように変化させるためにがんばっていて欲しかったけれど、そう言う人はほとんど見られなかった。
 そんな中、私は新規事業プロジェクトに配属された。通常のビル用地として仕入れた土地に対し、少しでも収益性が高いと見込まれるサービスオフィスビルを造って利益をあげていこうというプロジェクトで、計画から約2年が経過していた。会社にはサービスオフィスの運営の経験が全くなく、誰もが手探りの中ミーティングを重ね、仕様を決め、図面を書き、マーケティングを行っていた。私が配属された時点で、このプロジェクトチームには部長職4名、私よりも年次が上となる課長職が3名、メンバーが2名の計9名、全員男性が携わっていた。
 私の役割は、サービスオフィスの運営ということだった。半年後に完成する建物(ハード)に対し、ソフト運営の責任者である。テナントを付け、フォローし、収益を上げていく仕事。支配人とも呼ばれるらしい。先行他社のヒアリングによると、支配人には細かな気配りの効く女性の方が向いているということだった。やりがいはあるかもしれない。ただし、私の仕事には大きな制約があった。
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